今年の目標は「フォトコンに挑戦」
初めてのミラーレスカメラ”Olympus Pen E-P3″を買ってから早12年。
撮り溜めた写真も膨大な数となりました。
撮影方法も機材も随時アップデートし、最近は撮影講座等をやらせて頂く機会も出てきました。
写真で新たな目標が欲しいな!と思ったので、今年はフォトコンテストに挑戦してみることにしました。
プリント@MONO GRAPHY
Jpgの写真データで応募できるコンテストもありますが、メジャーなフォトコンはA4等のプリントで応募するものが多いことに気づきました。
今まで家庭用のプリンターしか使ってこなかったので、「如何にプリントするか?」ということについて調べました。
写真用のプリンターは高価なこともあって、まずはYouTubeで拝見している上田家さんのお店「MONO GRAPHY」のプリントサービスを利用させて頂くことにしました。こちらでは高価な印刷用紙を一枚単位のバラ売りで購入することができ、お店でそのまま印刷して頂くことが可能です。
お店には先客のお二人が展示するための写真をプリントされていました。
沢山置かれている写真集を眺めながら待っていたのですが、店員さんも含め、相客のお二人とも自然と話が膨らみ、写真サロンにでも居るような、楽しいひと時を過ごすことができました。
JPS展に応募
印刷して頂いた写真で、まずはJPS展に応募してみました。
JPSは”Japan Professional Photographers Society”の略で、日本写真家協会という写真業界では最大規模の団体です。
初めての応募ということで、手続き自体が不慣れで色々と気を遣いました。
応募要綱やQ&Aを読み込み、郵便局で応募料を振り込み、応募票を書き込み、写真を指定の方法で梱包し、レターパックで投函しました。応募票の書き方や梱包の仕方はYouTubeでも説明されているので、初めての身としては助かりました。
応募締め切りから約2ヶ月後に封書で審査結果が届きました。
結果は残念ながら落選。約1500名・約4500枚の応募があったそうで、フォトコン初心者が1枚だけの応募で当選するのは流石に難しいですね。
JPS展の招待券が同封されていたので、東京都写真美術館での展示を拝見してきました。
展示を見て感じたのは、写真とタイトル(テーマ)がリンクしていて分かりやすい作品が多く、組写真の場合はそれに加え、写真相互の統一感や質感が整っているなということでした。当たり前と言えば当たり前なのでしょうが、沢山の作品を目の当たりにすると納得がいきました。
二科展に応募しそびれ
3月は二科会写真部展とJPA展に応募するつもりだったのですが、二科展は応募期間が10日間しかなく、気がついたら終わっていました。基本的なミスでしたが、応募にはそれなりにエネルギーが必要なので、事前準備の大切さを体感しました。応募できてスタートラインだと思うので、ちゃんとスタートラインに立たなければ始まりませんね。来年再チャレンジできればと思います!
JPA展に応募
気を取り直して、JPA展の応募準備を始めました。
JPAは”Japan Photographers Association”の略で、日本写真作家協会です。
写真のプロ、アマ、研究者、教育者、編集者などで構成される団体です。
今回はJPS展の経験も役立ち、手続きについては少し慣れてきました。規約や応募票の書き方は勿論違うので、細かいところまで気を遣うのは変わりませんが。
今回大変だったのはプリント。
「応募枚数が増え、色んな紙を試してみたい。できれば自宅で!」
という気持ちも高まり、プリンターを買うことにしました。
Epson EW-M973A3Tを購入
プリンターはエプソンのEW-M973A3Tを選択しました。
MONO GRAPHYさんでも使っていたSC-PX1Vが第一候補だったのですが、「コピーやスキャンといった複合機機能はなく、高価な顔料インクでのプリントのみ!」という尖った仕様なので、時期尚早かなと思いました。余談ですが、PX1Vのサイトはカッコイイですね。
EW-M973A3Tは複合機タイプなので、これ一台で日常使いもOKです。
エプソンスクエア丸の内ではPX1VとM973が隣り合わせで置かれていて、プリントした写真の画質の比較もすることができました。それぞれ一長一短が有り、どちらも充分美しいプリントでした。
M973は写真のようなエコタンク方式を採用しているので、たっぷりのインクで大量に印刷することが可能です。PX1Vは1セット2万円オーバーのインク代がかかるので、ついつい沢山プリントするのは躊躇してしまいそうでした(汗)せっかく買うなら、インク代を気にしすぎないで使いたいですね。
ご興味のある方は、両機種の比較をこちらのサイトでご確認ください。
写真用紙はPictorico
プリンターを購入したら写真用紙選びです。
MONO GRAPHYさんでも色々と拝見しましたが、写真用紙も奥が深い。
横浜のヨドバシカメラの品揃えが良かったので、こちらで吟味することにしました。
ハーネミューレ、イルフォードといった高級紙も数々ありましたが、まずは比較的手頃で質感の良いピクトリコの用紙を三種類購入してみました。あとで確認してみると、私がMONO GRAPHYさんでプリントしてもらった用紙もこの中にありました。
写真用紙は質感の落ち着いたマット、キラキラした光沢紙、中間の半光沢紙等があり、また、色も真っ白だったり黄色味があったりと、個性がそれぞれ違います。写真の雰囲気に合わせて用紙を選ぶことも重要です。例えば鮮やかな海の写真は、黄色いマット紙よりも、白っぽい光沢紙が映えそうですね。
JPA展は5枚応募
いくつかピックアップした写真をまずは小さなL版でプリントし、どれにしようか悩み、決定した写真の用紙を吟味してA4でプリントしました。今までデータで見ていた写真が、上質な紙でプリントされてくると、それだけで嬉しいものですね。プレゼントにも使えますし、「プリントする楽しみ」は覚えておいて損はないようです。
今回は個性の異なる5枚を選んで応募してみました。結果が楽しみです。
JPA展「入選」
2023年6月19日。JPAから封書が郵送されてきました。
楽しみ半分、不安半分で開封してみると「入選」のお知らせが同封されていました♪
今回はハービー山口さんや安珠さんといった方々が審査員を務められていたので、喜びも一入です。
好きな写真家さんに選んでいただけたというのは嬉しいですね。
入選した作品も、写真とタイトルがリンクしていて、それが分かりやすい写真が選ばれたように感じます。個人的にも好きな写真でポストカードにもしていたので、嬉しいですね。ライカのM10-Rを買って間も無い頃にスナップした写真でした。
JPA展@東京都美術館
入選後は画像のJPGデータをお送りし、出展料をお支払いしました。
東京都美術館、宝塚市立文化芸術センター、岡山県天神山文化プラザに展示されるようです。
美術館で多くの方に自分の写真を見て頂けるというのは写真家冥利に尽きますね。
まだ日程は決まっていないようですが、例年を見ると恐らく東京は秋頃でしょうか。
見に行けるの今からを楽しみにしています。
感想
1月〜3月にかけて、プリントを学び、フォトコンに応募してみて、なんとか入選することができました。プリンター代、インク代、用紙代、応募料、出展料など、お金もかかりましたし、それなりの時間も使いました。
しかしながら、結果を待つ楽しみが生まれ、入選できると展示を待つ楽しみもあります。展示を見に行くことでまた新たな発見もあることでしょう。
写真撮影に資格はありませんが、写真を客観的に選んで頂けることで、少しだけ自信を深めることもできそうです。勿論、入選できるような写真だけが「良い写真」というわけではないと思いますが。
フォトコン初心者なので、まだまだ得るものは多くありそうです。
他にも出してみたいコンテストもありますし、海外のフォトコンにもチャレンジしてみたいと思いました!
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