【Review】RICOH GRIIIx 購入&レビュー

GRIIIx

RICOH GRIIIx購入とSEL70200G売却

先日リコーのGRⅢxを購入しました。
カメラ好きな方はご存知の方も多いかと思いますが、APS-Cの大きなセンサーを積んだコンデジです。

望遠レンズのSEL70200Gを所有していたのですが、後継機が近々発表されるという噂が具体的に聞こえてきたので、こちらを手放すことにしました。丁度Map Cameraさんの下取りも良いタイミングだったので、約105,000円で売却し、差額15,000円程度でGRIIIxの良品中古を手に入れました。

GRIIIxとSony a7RIV+SEL70200G

元々は新品を予約購入したのですが、1ヶ月弱経っても納品されないのでキャンセルし、中古に切り替えました。中古も入荷すると即日完売ですので、発売から時間が経ちましたが根強い需要がありますね。

レンズも5年ほど使って3〜4万円の値落ちなので悪く無いです。
新型のSEL70200Gはマクロ機能が搭載され、長さが短くなるという噂です。
劇的に軽くなると嬉しいのですが。

GRIIIxの魅力

GRIIIxの魅力は下記となります。

  1. 小型軽量且つ大きなセンサーによる高画質
  2. 40mm(フルサイズ換算:以下省略)の万能な画角
  3. 起動の速さ

GRIIIxですが、先程も書きました通り、APS-Cという大きめなセンサーを積んでいます。
センサーサイズについては以前の記事で解説していますので、興味のある方は読んでみてください。

中〜上級クラスのレンズ交換式一眼カメラと同レベルの画質を、262g(バッテリーとSDカード含む)の小型ボディで出せるのが一番の魅力です。一眼ですとカメラとレンズで+500gはぐらい重くなってしまいますね。

GRと言えばずっと28mmの広角だったのですが、こちらのGRIIIxは40mmと、標準画角になっています。35mmは準広角、50mmはTHE標準なので、そのどちらとも取れるような表現ができる画角です。
要は「広く見せることも、狭く見せることもできる」便利な画角です。

GRはスナップに特化したカメラなので、起動の速さにも力を入れています。電源を入れて0.8秒で撮影できるということで、ふとした瞬間を逃さず撮影することができます。

GRIIIxでスナップ

GRIIIxをポケットに入れて、手ぶらで散歩がてらスナップしてみました。
撮影はAモードのISOオートにしています。

ƒ/2.8 1/320 ISO 100

洒落た植栽があったので寄って撮ってみました。
マクロモードがあるので、ボタンひとつで更に寄って撮影することができます。
センサーが大きいのでボケ感もしっかり出せますね。

ƒ/2.8 1/320 ISO 100

ローポジションから古民家レストランを撮影。
直射日光の当たっている建物の側面のハイライトも飛んでおらず、Lightroomで調整しやすいデータだと思います。ダイナミックレンジも広いように感じます。

ƒ/5.6 1/40 ISO 400

こちらはシャドウとハイライトの差の大きい一枚です。
黒潰れ、白飛び耐性はやはり高いですね。
モノクロにしても合いそうですね。

ƒ/5.6 1/40 ISO 160

サイド光気味の紫陽花。
鎌倉と言えばのお花です。
終わりかけていましたが、まだ元気な紫陽花が光に照らされた瞬間を撮影しました。

ƒ/2.8 1/200 ISO 100

こちらはまた違った種類の紫陽花です。
一枚一枚のお花の形が可愛らしかったので、マクロモードを使って寄ってみました。
細いところまで描写されていて、解像度の高さが感じられます。

ƒ/2.8 1/125 ISO 100

半夏生。
七十二候の半夏生もしくは見た目の半化粧が由来のようです。
葉脈の解像度と、背後のボケ感が個人的に好きな一枚です。

ƒ/2.8 1/50 ISO 100

見つけるとちょっと得した気分がする八重のドクダミ。
ボケ感が良いので、立体感が表現できていますね。
ポケットに入るカメラでこの描写ができるのは本当に嬉しいです。

ƒ/2.8 1/800 ISO 100

こちらは別日ですが、雨の後の蓮のお花を。
もうちょっと絞っても良かったかもしれませんね。
手を伸ばして気軽に片手で撮影していますが、綺麗に写ってくれています。

ƒ/2.8 1/200 ISO 100

こちらは梶の葉。
茶道では水指の蓋にこちらの梶の葉を使う、葉蓋のお点前があります。
七夕の起源となる乞巧奠(きっこうでん)では、梶の葉に筆で願い事を書く場面が書かれているそうです。鎌倉ではよく見かけますね。

ƒ/5.6 1/125 ISO 100

こちらは横浜ですが、「ワンちゃん・ドライバー・インテリアがベージュで統一されていて面白いな」と思い、即座にGRIIIxを取り出して撮影しました。起動の速さの生きた一枚です。とりあえず撮れる(高画質に)というのは大事ですね。

使用後の感想

買って数回スナップした段階の感想を書いておきたいと思います。

このサイズでこの画質、それで申し分ないです。
久しぶりにデジカメの中では小さめのLeica M10-Rを持ち出すと、重いなーと感じてしまいました(笑)データは全てRawで撮ってLightroomで現像していますが、特に文句のない、好みな写真が撮れています。白飛び・黒潰れにも強い印象です。個人的には高画素好きですが、6000✖️4000ピクセルあるので必要十分なサイズですね。

ファーストインプレッションで感じたのは、画角は狭いなーという印象でした。
これは恐らくカメラの見た目と、撮れる写真の画角のギャップからだと思います。
コンデジなので、iPhoneのように広角が写るものだと思ってしまうのでしょうね。

持ち出してしまえば40mmは使いやすいです。
被写体の主題を決めて取りやすい画角ですね。

70cmまでしか寄れないM10-Rを持ち出す場合は、サブカメラにGRIIIxを持っていると、テーブルフォトは気軽にこちらで撮ることもできます。一方、Leicaは50mmと35mmのSummiluxをメインで使っているので、40mmではなく28mmのGRIIIでも便利かも?とも感じました。実際40mmのGRIIIxと28mmのGRIIIの2台持ちをされている方もいらっしゃいますよね。

ただ、1台で持ち歩くなら、個人的にはやはり28mmよりは40mmの方が使いやすい気はしています。広角はiPhoneに任せる感じですね。

そうそう、オートフォーカスは噂通り弱い(普通?)です。
今のところ画面タッチでピントを合わせるのが一番使いやすいですね。

全体として、購入前に思ったよりも気に入ったので、今後も大活躍してくれるカメラになりそうです。「軽くて画質が良いのは正義!」ですね。

何より一番大切なのが、撮影していて楽しいことです。
iPhoneでの撮影は個人的に楽しくないんですよね。
やはり「カメラを操作して撮る!ということに価値がある」のかなと改めて感じました。
GRIIIxにファインダーはないのですが、スマホで撮るのとは全く違う撮影体験となります。

何も考えずに撮れるのがiPhoneの良いところでもあり、物足りないところでもあります。

以上、長くなりましたが、購入検討されている方の参考になれば幸いです。

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