【初心者向け】(スマホにも活かせる)写真の撮り方 Vol.1 ~ポジション・レベル・アングル~

写真の撮り方

前回まで

次の内容についてこれまで書いてきました。
ご興味のある方は「カメラの基礎」のページをご確認ください♪

  • カメさんの選び方(全5回)
  • レンズの選び方(全5回)
  • カメさんの使い方(全8回)

前回まででカメさんの基本的な使い方をマスターしたので、いよいよ今回からは写真の撮り方について書いていきたいと思います。

ポジション

写真を撮る際に、何も考えないと正面から、そして目線の高さから真っ直ぐ写真を撮りがちです。これは悪いことではないのですが、普段の視線と同じなので、どうしてもありきたりの写真になりやすいですね。なので、ちょっと印象を変えたい場合は、視線を変えてあげることが有効です。

視線を変えるのにまず有効なのがポジションです。
写真でポジションと言った場合、2つの意味合いがあります。

まずはそもそもの撮影位置ですね。正面から撮るのか、右から撮るのか、左から撮るのか。
撮る位置が変わると、被写体の見え方も変わりますし(人間なら正面の顔、横顔等)、太陽の向き(順光、逆光等)も変わってきます。これだけでも印象がガラッと変わります。

もう1つはカメさんを持つ位置の高さのことですね。レベルとも言います。
レベルについては次に書いていきましょう。

レベル

カメさんを持つ高さについて考えると、自分の視線からだけでなく、手を伸ばして上から撮る場合や、地面すれすれから撮ることもできます。次のような感じですね。

  • ハイレベル・・・・・手を伸ばして頭上にカメさんを構える
  • アイレベル・・・・・視線の高さにカメさんを構える
  • ローレベル・・・・・屈んだ低い位置でカメさんを構える

ハイレベルで上から撮れば、俯瞰するような広がりのある写真になりますし、ローレベルで地面すれすれに撮れば、非日常的で迫力のある写真となります。

アングル

アングルはカメさんを向ける角度のことです。
次のような分類です。

  • ハイアングル・・・カメさんを下に向けて撮る(上から見下ろすのでカワイイものに合う)
  • 水平アングル・・・カメさんを水平に撮る(等身大で親しみのある印象)
  • ローアングル・・・カメさんを上に向けて撮る(下から見上げるのでカッコイイものに合う)

レベル×アングル

レベルとアングルを組み合わせると、3×3で9つの組み合わせが生まれます。

  • ハイレベル×ハイアングル・・・・・手を伸ばした高さから、下に向けて撮る(鳥の目線)
  • ハイレベル×水平アングル・・・・・手を伸ばした高さから、水平に撮る
  • ハイレベル×ローアングル・・・・・手を伸ばした高さから、上に向けて撮る(あまりない)
  • アイレベル×ハイアングル・・・・・目線の高さから、下に向けて撮る
  • アイレベル×水平アングル・・・・・目線の高さから、水平に撮る(人の目線)
  • アイレベル×ローアングル・・・・・目線の高さから、上に向けて撮る
  • ローレベル×ハイアングル・・・・・屈んだ高さから、下に向けて撮る(動植物)
  • ローレベル×水平アングル・・・・・屈んだ高さから、水平に撮る
  • ローレベル×ローアングル・・・・・屈んだ高さから、上に向けて撮る(虫の目線)

上から見下ろす鳥の目線、下から見上げる虫の目線。
どちらも非日常的な視線になるので、積極的に活用していきたいですね。

「カワイイものを見かけたら鳥の目線」「カッコイイものを見かけたら虫の目線」を意識してみると、イメージに合った写真が撮れるかと思います♪

水平アングルはなんだかんだで使いやすいので、ハイレベル、アイレベル、ローレベルと変えながら試してみると、こちらもイメージに合った一枚が撮れるかもしれません。

ポジション×レベル×アングル

レベルとアングルの要素に加え、最初のポジション(撮影位置)まで含めると、その可能性はもはや無限大?です!撮る位置を変えて、カメさんの位置を変えて、カメさんの角度を変えるわけですね。これを実践するだけでも、「在り来たりな一枚」から脱却できるので実験を繰り返しましょう^^

作例

それでは、実際に私が撮影した写真を使って、レベルとアングルの関係をご紹介できればと思います。

ローレベル×ハイアングル

まずは上から見下ろすハイアングルの写真。
カワイイものなのでハイアングルは合いますね!

子供や女性を撮る時も同じ考え方です。
地べたに寝転がるネコちゃんなので、高さは屈んだローレベルからの撮影です。

ローレベル×ハイアングル

こちらも同じような高さからの撮影ですが、少し上から見下ろしている、若干のハイアングルといった感じでしょうか。ネコちゃんが少し上目遣いになっていて、やはりカワイイですよね^^

ローレベル×水平アングル

続いて同じローレベルからの水平アングル。
ネコちゃんと同じ視線の高さなので、かわいらしさというよりは、等身大のリアリスティックな写真になっているように感じます。ネコちゃんの意思を感じられるかもしれません。

ローレベル×ローアングル

こちらは椅子に座って撮影していたので、少し高いローレベルぐらいでしょうか。そこから上に見上げて撮る、ローアングルで撮りました。

カッコイイものはローアングルだと書きましたが、下から見上げるとネコの力強さを感じます。
ちょっと偉そうですよね!

ローレベル×ローアングル

ネコちゃんの例で説明してきましたが、それ以外の作例も。
こちらは北鎌倉の浄智寺さんですが、黄色い絨毯ができていたので、それが活きるようにローレベルから少し建物を見上げるようにローアングルで撮っています。地面すれすれで黄色い海の様になって、迫力が出ているかと思います。こういう写真は、アイレベルから水平アングルで撮ると、本当に普通の写真になってしまうので、一工夫すると違った見え方になってきますね。

ハイレベル×水平アングル

最後に、こちらは年末の鎌倉の小町通りです。
手を上に伸ばして、そこから水平アングル(若干ハイアングル?)で撮りました。

上から見下ろしてカワイイ雰囲気を作りたかったわけではなく、高い位置からの撮影による非日常感を意識した一枚です。上から撮っているので俯瞰して全体の状況を伝えつつ、奥行も有り、抜け感が出ているかと思います。これをアイレベルで撮ると、目の前の人の背中しか映らないのでどれだけ混んでいるのか伝わりませんし、抜け感もない窮屈な写真になっていたと思います。

まとめ

それでは、ポジション、レベル、アングルに関する撮影上のポイントをまとめてみたいと思います。

  • 前後左右、どこから撮る?「撮影ポジションを決める」
  • 上から、下から、それとも目線から?「どの高さから撮るか決める」
  • 見下ろす?見上げる?水平に撮る?「カメさんの角度を決める」
  • 女性や子供などカワイイものは上から見下ろす
  • 男性などカッコイイものは下から見上げる
  • アイレベルや水平アングルは親しみのある等身大

ポジション、レベル、アングルを意識するだけでも、写真のバリエーションが一気に増えますので、是非実践して頂ければと思います。この考え方はスマホでの撮影でも同様ですね♪

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